6 セカンドオピニオンした訳

2006年4月22日 (土)

セカンドオピニオン

彼に付き添ってもらい、セカンドオピニオンとして 都内にある伊藤病院へ。

朝9時20分に到着したら、ものすごい患者さんでビックリ。
院内に隙間がないくらい、階段や通路に座れない人達が溢れ返って立っていた。
私は409番目!??

《 新患診察室から呼ばれる 》
データ持参でセカンドオピニオンという事だったので診察は無かった。

Dr.女医: 
「セカンドオピニオンという事ですが・・・手術を希望されているんですか?」

私:
「セカンドオピニオンですが・・・できればここで治療を受けたいと思っていますが、
ここではどういう治療になりますか?」

Dr.女医: 
「それは外科で詳しく話してくれると思いますが、手術も治療もここで望まれているんですね? そしたら、外科に飛入りで診察入れますので、そこでいろいろ聞いてみてください。」

《 外科・副院長診察室から呼ばれる 》
温和そうな副院長で、ホッとする (^.^)
S病院でのデータや検査結果をみていたので色々質問してみた。

私: 「診断結果には間違いないですか?」
Dr.S : 「(頷きなら) 同じです。」  (そっかぁ・・)

私: 
「S病院では左甲状腺の亜全摘、静脈1本犠牲にしてリンパ節切除、そして筋肉を顎の辺りまで採ると言われ、手術時間は8時間くらいと言われたのですが、ここで手術するとしたら、どうなんでしょうか?」

Dr.S: 「手術は2時間~2時間半です。」
えっ!!? と、彼と二人で驚きの声を上げてしまった。

Dr.S :
「左首に出来ているしこりが、甲状腺からのものだとすれば転移と考え、
その場合は数年後に反対側に転移する可能性があるから全摘をします。
ただ、全摘をするとホルモンやカルシウム等が作れなくなるので薬で補う必要があります。」と言われたと思う。
(日本では基準がきちんと定まっていないが、アメリカでは片方に腫瘍があると全摘をすることが大半だとか)
でも、どうしても残して欲しいという人もいるし、その場合は患者の意思を尊重してくれるらしい。

この副院長さんは話すときはこちらを向いてくれるし、
診察表を書いているときに質問しても、嫌な顔ひとつせずに手を止めて、
こちらを向いて温和に答えてくれる。
それは私にとって、ものすごく頼りになる大きな安心感だった。

彼が聞く
「何故、手術時間にこんな違いがあるんですか?」

Dr.S:
「私も昔は胃ガンや大腸ガンの手術をしたし、今やれと言われればやれなくはないが、
時間は掛かります。耳鼻科医も首の手術はするけど、慣れていなければ時間もそれだけ掛かるでしょう。」

彼:
「筋肉とか色々採ると言われたけど、そんなに採るんですか?」
・・・という問いにも、(ここには書かないが・・)答えてくれた。
書けるとするなら・・・
大学病院で言われたときの私の不安は的を得ていたような感じに聞こえた。
・・・という事かなぁ。。。?

そして細胞診をするなら必要ないのでは?と感じていた甲状腺タリウム検査(大学病院での検査)は必要だったのかと聞いてみた。
Dr.S 「うちではやりません」

私の心の中・・・(やっぱり?)

間を置かず Dr.S 「やってもあまり意味がないから」 と言われたのだった。

実際に、大学病院でタリウムの検査結果を聞いてないかったので、教えてほしいと
言ったら 「ガンは写ってなかったです」 と言われた。
細胞診でガンと診断され、タリウムではガンでない??(-"-)
あれは2万以上もした高額検査だったのに、
たった一言「ガンは写ってなかった」だけなんて。。

もう少し、他に話せる何か?は・・・無かったのだろうか?
例えば、○○ではガンが認められたけれど、この検査では写っていなかった。
結果が違った理由、原因としては・・・・という内容で話す事はできなかったのだろうか!?
そうすれば、検査の意味も結果にも理解と納得ができたと思うし、
不必要に医師や検査に対して不安や疑問を抱くことにはならなかったんではないか?

医師は、患者にわかるような説明をしてほしい。
患者も受身にならず、理解する、できるまで訊いてみる努力をすること、
自分の治療結果を背負って行くためには、自分から納得するまで訊き続けなければいけない、そういう姿勢を持つことが必要なんだと、後に思った。(2010年3月)

ともかく、この検査で、せっかくの医療控除還付金2万円は無くなった。
ちょっとリッチなランチできるかなぁ?
それともバック買おうかなぁ?と思っていのに、すべて検査代に消えてしまった。

でもこうして、いろいろな質問と疑問を聞き終えて、
自分の気持ちが全体的に安心感で満たされて、納得を得た私は、
ここで手術をし、今後の治療も受けることに決めた。
(幸いにもこの病院は自宅からも1時間くらいで、会社からは隣の駅)

彼も、ストレートな質問にも答えてくれたDr.Sや
待ち時間に、隣に座っていた何年も通っている患者さんと話したりしていて
この病院に私と同じく納得と安心感を感じたようだった。

最後に、手術は早くて半年待ちと言われたが、私は経緯を話して、
「首のしこりを発見してから半年も過ぎているので、出来れば早くしたい」 と話すと
副院長さんは、しばらく予約表を見て・・・
「早くて・・・6月ですが、どぅですか?」 と言ってくれた。

こうして私の入院は2006年6月となりました。

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2006年4月14日 (金)

セカンドオピニオンを申し出る

その後は、必死になって病院探しと情報を集めた。

甲状腺乳頭癌のことはホームページで調べたり、
甲状腺の医療情報掲示板で聞いたり、
医療系の仕事に携わっている友人にも相談をした。

↑ 掲示板では、親切に細かく、分かりやすく答えてくれる方がいて
私はこの掲示板で、結果や手術説明を聞く際の細かい事項などを教えてもらい
とても助けられた。 (他の人達とのやり取りも、とても参考になる)

そして歯科医の友人には、
「絶対に自分の納得安心できる病院を探してください。
これだけは医療人として最低限譲れないアドバイスだよ!!」

と、セカンドオピニオンを進めてくれた。

そして看護師の友人からは、
「同僚が掛かっているけど専門だから安心みたい」と、伊藤病院を。

知り合いの内科医には、
「甲状腺の先輩に聞いたら甲状腺で良い病院は・・・」と、
伊藤病院(ここは専門として医療関係者の間では有名らしい)と、
他2ヶ所の大きい病院(帝京病院ともう一つは忘れてしまった)を教えてもらった。

病魔を見つけてくれたS大学病院の最初のドクターはとても良い人だったが、
行く度に毎回違うドクターの受診になるのが嫌だった。
告知後の4度目に家族を連れて病気と手術の説明を聞きに行くと、
そのドクターは目も殆ど合わせてくれず、話の途中で質問しようとすると
「それは後で説明しようと思ってますから」 と余計な口を挟むなと言わんばかり。
父親が質問しても、書いている最中は返事もなく無言で記入していた。

聞こえてない? いや、これは完全に無視じゃないか?
いくら何でも、これって酷いなと感じた。
こういうコミュニケーションをされると、
告知をされた患者とその家族はすごく惨めで、不安な気持ちになる。

そして、「患者の立場は弱い」 
まさに、そぅいう気持ちになった瞬間だった。
 

そして隣にいた彼が、訊いた。
「執刀は誰がされるんですか?」 医師は、「執刀は自分です」と答えた。 

私は、ものすごい恐怖で心が(どうしよぅ・・・)と、震えていた。

そして、「手術は亜全摘で・・・」 と、話し始め、
筋肉とリンパ節を静脈1本犠牲にして顎の辺りまで摘出(と言われたと思う)
8時間に及ぶ手術だと言われる。

8時間?
(そんなに掛かるの??ネットでの体験談を見ると2時間が多かったけど・・)

筋肉って? 
(筋肉も!?よく分からないけど、必要以上に摘出されるんじゃぁ・・ないよね??)

執刀医はこの人・・・
(・・怖い、すごく不安。冷たそぅなこの人に命あずけるなんて・・・)

そんな気持ちが次から次に出てきて、不安と恐怖だけが頭と心がいっぱいになった。そして手術の説明に続いて、質問コーナー?もないまま、
重く冷たく怖い雰囲気に流されるままに手術予約まで話しは進んでいく・・・。

でも・・・
私の気持ちに不安と恐怖がある以上、これは無視できない。
が、父親は昔の人なので、他の病院を・・という考えは及ばないどころか、
「先生、どうぞ宜しくお願いします」と頭を下げてしまっている。。。(>_<)
思わず私は心の中で
(えぇー!!止めてょー!!まだここでお願いしないでょ~~!!)と焦っていたが、
医者が、「はい、じゃぁまた次回」と言おうとする前に、
言わなきゃ、言わなきゃ!今言わなきゃ駄目だ!!と、
勇気を出して (心臓をバクバクさせながら)
 セカンドオピニオンを申し出た。

「あのぉ・・ここで病気を見つけていただいたので、ここでも考えていますが、
別の病院でもセカンドオピニオンを受けたいんですが・・・いいですか?」と言った。

すると拍子抜けしてしまうほどアッサリと快く?返事をしてくれて、
紹介状とデータも貸し出してくれたのでした。(+o+)

・・・診察室を出て外で待っていると、看護師さんが来て言った。
「どこか行きたい病院があるんですか?
ご自分の納得できるところがあればそちらで受けてくださいね、
ここもいい病院ではありますけど・・」と、何か伝えたそうな顔をして言ってくれた。
(この看護師さんは告知の日にも同席していて、その時も
告知を聞かされて1人で診察室を出ていく私を追いかけてきてくれるようにして
「手術の説明は一人で大丈夫ですか?ご家族を連れてきてもいいんですょ」と
優しい気遣いをかけてくれた看護師さんだった。本当に嬉しかった。)

気のせいかもしれないけど・・・
この看護師さんは、告知の日も何か心の中で言っているような表情をしていた。
私に何か言いたそうな感じだった。
それはもしかしたら、セカンドオピニオンの事だったのかもしれないと私は感じた。

そして私は最終的に、
会社からも自宅からも通いやすい、甲状腺専門病院へデータと紹介状を持っていくことにしたのでした。

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