残してほしかった夜行列車「あけぼの」号
3月14日夜、44年の歴史に幕を閉じた寝台列車 “あけぼの号”
NHKではライブ中継であけぼのラストランの出発をじっくり放送してくれました。
上野駅や秋田ではたくさんの人がラストランの見送りに・・・ジーンときた。
このあけぼのにも「いつか乗ろう~♪」と思っていたら、「廃止になる」と知った。
これまで次々と廃止になった寝台列車に乗り損なっていたので、今回は絶対に乗りたいと、2月の旅行を急きょ青森に変更。
希望は11室しかない人気のAシングルDX。(2人で利用できる一番良い寝台)
発売日、2人で別々のみどりの窓口へ
発売開始10時になって相方から電話
「,0秒の瞬時に売り切れで取れんかった」
えぇーー!ゼロ秒で・・・。 (;゜0゜) これはかなり厳しい競争・・・。
そして私の方の結果は・・・
第一希望のAシングルDXは取れなかったが、1人利用のB寝台ソロを別々の車両で1席づつ確保できた!
取れただけラッキーでとりあえずはホッとするも、やはりAシングルDXを諦められない私。
キャンセルが出るかもしれないことを乗車日当日まで諦めたくない!と、それから毎日キャンセルが出ていないか、通勤前と帰り道にマメに確認してみること1週間。
なんと 奇跡的にAシングルDXに1室だけキャンセルが出た
駅員さんに思わず、「AシングルDXですよね??」と確認。
駅員さんも「確かに、AシングルDX空きが出てますね。」と、少々驚きの様子。
何しろ、どこの駅でも「廃止になるのでキャンセルはでないと思いますょ」とあしらわれていたのでね・・・ちなみに駅によって受付方法や対応ってかなり違うんです。
でもこの駅はとても対応が良かったので、それも幸運だったのですが、
私が問い合わせたタイミングにちょうど空きが出ていた事。
みどりの窓口に駆け込んだ時、人が誰もいなくてすぐに受付してもらえた事。
いろんな幸運が重なり手にできた奇跡の1枚だったと思いました。
そして待ちに待った当日、ルンルンワクワク上野駅へ
列車は20時50分にはホームに入線してくるというので早め集合。
あけぼの号は上野駅13番線ホームに入って来て、折り返し青森へ行く。
時間になるにつれ、ホームには乗車する人、撮影しに来た人が集まってきた。
駅員さんもゾロゾロやってきて、ロープを張って規制体制に入る。
ホームに、ものすごくゆっくりと入ってくる “あけぼの”
皆一斉にあちこちで撮影になり、私もあちこち撮影しました。
車体に大きな塗装剥がれを見つけました。
こんな大きな傷、どうやって付いたんだろう??
ちなみに、この傷のある車両はラストランで青森発⇒東京行で走っていました。
◆2段ベッドが向合わせになっているシングルソロ「ゴロンとシート」ここが良い
ゴロンとシートの通路側窓の下には腰かけられる椅子が出せる!
景色を眺めながら夜行列車の雰囲気が味わえるんですね。
(狭いながらも旅を楽しめるよう、本当によく考えられているなぁと思いました。)
ロゴ 可愛いですね。ちょっと違うの、わかるでしょうか?
ゴロンとシートはカーテンで仕切るだけなので、女性専用車両があります。
ゴロンとシートはいちばん昭和の雰囲気がして、なかなか良いです。
当初、確保していたB寝台ソロへも行ってみました。
B寝台は1階と2階があり、背丈より低いドアが印象的な造りでユニークです。
2階は数段の階段を上がって両側に入口ドアがありました。(写真右)
B寝台ソロの通路は人一人が通るのがやっと!すれ違いは大変でした。
でも、これが夜行列車、寝台列車という雰囲気を醸し出していました。
まだ誰もいない部屋が開いていたので、ちょっと撮影。
かなり狭いですが完全個室です。
更衣室もありました!(もちろん洗面所もあります。)
そして私たちの泊まる寝台車両の7号車へ。
A寝台シングルDXの車両へ入ると車両の雰囲気も通路の幅もガラリと変わります。
シックでドアもしっかりした造りです。
通路の灯りも暖色系でかなりきれいで豪華な雰囲気がしました。
ドアを開けて感激!しかも、かなり広くてびっくり!
素敵~
ドアの方を撮ってみました。(写真:下)
右側のカーテンに隠れているのは隣の部屋とつながるドア。その横には梯子。
4人なら隣の部屋とつなげて4人個室にすることも可能なんですって
梯子を掛けて2段ベッドへ。ベッドはとてもしっかりした安定感があった。
ベッドの向かいには鏡やハンガー、デスク、ゴミ箱、そして折り畳み式の立派な洗面台までありました! しかも、洗面台からはお湯も出る!!
ここで全て事足りるという充実した素敵な寝台列車に私の興奮はマックスに
外観はレトロなのに、数年前に乗った一見お洒落に見えるサンライズ出雲よりも、
こちらの“あけぼの”の方が断然、設備が揃っていて内装も贅沢でお洒落でした!
これを廃止にするなんて・・・おかしいんじゃない?!
もっと違う個室も造って旅の提案をしてほしかったと思うょ、JRさん
そして布団収納庫となっているドアの上は、76リットルもの大きなキャリーケースも
余裕で入る収納力
洗面台の横には、靴ブラシや洋服ブラシなどもありました。
そしてAシングルDXにしか付いていない“あけぼの”ロゴ入りのポーチ。
良い記念となり、こういうの、すごくうれしいわぁ~。
でもこれ、アメニティが男性用なんですよね。。。なので中身だけ相方にあげた。
そして寝台列車での楽しい食事!
あけぼの車内にはかなり昔は食堂車があったようですが、今は自販機等もないので
上野駅で食材を買い込んで乗り込みます。
ビールに日本酒、ワイン、燻製ナッツ、モッツァレラチーズ、生ハム
弁当以外に、たくさん買い込んだ。
あこがれの寝台列車で、終点「青森」までの12時間の楽しい旅に・・・ 乾杯
あぁ~、どんなに乗りたかったことか!
温泉旅行よりも、何よりも心待ちにしていた「あけぼの」乗車がこの日、現実に♪
それにしても、寝台列車の旅って、どうしてこんなに楽しいんだろう?!
しかも、夜、走っているだけです。
なのに、新幹線などと違って、ものすごく楽しい時間がある。
これは乗ってみなきゃ、わからない!
私も寝台列車に乗るまでは興味がなかったのに、乗ったら一度で魅了された!
そして、旅の楽しみが以前より倍増
こうして旅へ行く道のりを長くゆっくり過ごすのって、本当に楽しい!
そんな魅力を教えてくれた、寝台列車。
そうそう、寝台列車に乗ると必ず、お父さんと小さな男の子の姿をみかけます。
お父さんが列車好きなのでしょうね?
小さいときにお父さんと一緒に寝台列車を楽しめるなんて羨ましくて素敵だなぁ。
もちろん、女性の一人旅もいますょ。
私もたまにはひとり旅してみようかな?なんて思ったりしちゃいました。
夜中の車窓~ 1枚だけ。
【あまるめ駅】4時51分 (暗闇に静かに照らされた駅)
さて、相方は早々に寝ましたが、私は興奮冷めやらず殆ど眠れないまま過ごし・・・
朝6時40分頃に停車した秋田駅での4分間で、予約しておいた駅弁を購入。
寝台列車の3号車、4号車の辺りで駅弁の立ち売りをされています。
停車は4分なので、到着前にあらかじめ7号車から移動しておく!
関根屋さんの「こだわり鶏めし」 ¥950
比内地鶏が使われているらしいですが、味はまぁまぁ。
やっぱり温かいともっと美味しかったでしょうし、嬉しいんですけどね。
じゅんさいが入っていたけど、これが美味しかったな。
そういえば・・・
夕食を食べ終わるまで気が付かなかったんですが、このAシングルDXは、
なんとソファにもなるということ。
しかも、これがかなり座り心地が良い!!
あぁぁーーーー、もっと乗っていたい
12時間の乗車は、私には短かったほど楽しかったなぁ。
本当にあけぼのに乗車できたことは最高の思い出になった。
とても快適な寝台列車の旅でした!
最後は終着駅の青森にて撮影。
あけぼのは結構、強風や吹雪きなどで遅れたり運休になったりするらしいが、
この日は、ほぼ定刻通りに到着しただろうか?(到着予定時刻:9時52分)
♪上野発の夜行列車降りた時から~青森駅は・・・
(この日、晴天だった。ぜんぜん、雪がないなぁ。。。今年は雪少ない?)
あけぼの号は2014年3月14日で廃止となり、当面は臨時で運行予定との事。
出世列車と言われた「あけぼの号」 楽しい旅をありがとう~!
長い間、お疲れさまでした。
また臨時列車に乗れる機会があればぜひ乗りたい!!
そして・・・
これからは寝台列車とレトロ復活が来ることを個人的に願う。
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