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2013年11月 4日 (月)

広めよう!コンクリートより、森の防潮堤!

「森の防潮堤むコンクリート信仰」 ※東京新聞「こちら特報部」記事より、一部抜粋

東日本大震災の被災地沿岸部、植樹して森をつくる「森の防潮堤」構想。
震災後に提唱され、巨大なコンクリートの防潮堤に代わる役割が期待されたが、思うように進んでいないという。
そこには役所の「コンクリート信仰」が立ちはだかっているという。

「20㎝ぐらいだった苗が、植樹から1年で1メートルを超えた。
将来、カキや栗の木も植えて、みんなが楽しめて、守りたくなるような森をつくりたい。」
NPO法人「海べの森をつくろう会」の菅原信治理事長は希望を語る。

松島町では松島湾に浮かぶ名勝の島々によて、津波の勢いが弱められ、被害が比較的小さくて済んだという。
菅原さんらは、この話を聞いて、陸地に島のような森をつくり津波の被害を防ぐことを思いついた。
波路上地区では津波が来襲したとき、高さ20メートル近いケヤキに、12人がしがみついて生き残ることができた。
「コンクリートの防潮堤は決壊し、命を救ったのは1本のケヤキだった。

木は、いつか津波が来たとき、命を助けてくれる。子孫に財産を残されければ」

「大事なのは自然の力だ。コンクリートの防潮堤は、森から海に栄養分を運ぶ地下水を遮断し、海を腐らせる」と憂う。
東日本大震災でも、福島県いわき市で、森によって約7メートルの津波の被害を食い止めたことが、林野庁の報告書に掲載されている。

震災直後、従来のコンクリート造りの防潮堤の代わりに震災がれきで造った盛り土に植樹する「森の防潮堤」構想を提唱した宮脇昭・横浜国立大名誉教授は、「強靭な国土を造るのは、コンクリートや鉄ではない。コンクリートの耐久性は100年ももたないが、森は孫の代を超え、次の氷河期が来るまで持続できる」と主張する。

「森の防潮堤」の強みは、津波の水位と速度を落とし、避難する時間を稼げる。
人が引き水に飲み込まれても、樹木で食い止めることもできる。
広葉樹は根が深くて折れにくく、維持管理にも手間がかからない。

宮脇さんらの呼び掛けに、各地のNPOなどが動き、これまでに少なくとも岩手、宮城、福島の三県七市町で8万5千本以上が植樹された。
だが、「森の防潮堤」構想は、一気に広まっているとは言い難い。
国や自治体が、「コンクリート信仰」を捨てず、従来のコンクリート造りの防潮堤建設にまい進しているからだ。

国土交通省によると、震災前、青森から千葉県にかけて、総延長382キロの防潮堤があった。うち、震災で297キロが破壊された。
計画ではそのすべてを復旧させた上で、新設もする。
総事業費は5,000億円を超えるとみられる。

宮脇名誉教授は「地元自治体に理解があっても、国交省は、植樹に金を出そうとしない。減災効果が少ない松を植えようとする」とあきれる。
海岸の管轄主体が場所によって、国交省、農林水産省などに分かれていることも一因だ。
宮脇名誉教授は「まず森づくりを前提にして、足りない部分はコンクリートで補うという考え方に、改めるべきだ」と話す。

「いのちを守る森の防潮堤」推進東北協議会会長で、輪王寺(仙台市)の日置道隆住職は「人間はこれまで豊な自然を壊して生きてきた。その過ちを繰り返そうとしている」と懸念する。

存在の一つ一つが、常につながっているという仏教の縁起思想を踏まえ、こう唱える。
「海と陸はつながり、生きている。
それをコンクリートで遮断すると、短期では利益があるかもしれないが、長期でみれば、海も陸も死んでしまうことになる」

shadow 海や川などへ行ったとき、人工的なものやコンクリートを見ると、
いつも幻滅し、どうしてこんな自然と調和しない汚いものしか造れないのか!?と、
つまらなさと魅力も何も感じられない壊された姿にとても悲しく、ガッカリします。

自然のままの姿の場所や、自然を考えられて造られたところは、とても気持ちがよく、
癒しさえも感じられて、本当に感動するけど、そういった「感性」は失ったら駄目だと思う。ダムも同じ。
ダムは洪水を防ぐなどと言うけれど、その逆だと言われています。
自然の災害から守ってくれるのは、同じ自然であって、コンクリートではないのだと思います。

◆いのちを守る森の防潮堤 http://morinobouchoutei.com/
◆海べの森をつくろう会 http://morino.siokaze.net/

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コメント

さだぼうさん、お久しぶりです。
こういうことを知らなければそのことに何も感じないかもしれず・・・
やっぱり知ることって大切ですよね。
こういう事を知らせてくれる人たちや、それを広めてくれる人たちがもっと多くなったらいいのになぁ。
人工的なものより自然を利用した美しい防潮堤を作ってほしいです。
命も守ってくれ、動植物も増えるだろうし、何より人間の癒しにもなるし、
いざというときは命も守るなんて、これ以上のものはない、これしかないでしょ!って思うんですけどね。

投稿: アネゴ | 2013年12月17日 (火) 22時10分

お久しぶりです。久々に記事を読ませていただきました。おかげさまでなんとか元気にやっています。3か月に1回の通院ペースです。実は自分、土木工学科卒だったので、この記事は、あらためて考えさせられました。本音、自然の大きな循環の中で、存在するべきだと思います。食品でもそうですが、腐らないものははやり体に悪いとききました。原子力や、ビニールのような人工的なものを無理してつくっていく必要があるのか、考えさせられます。

投稿: さだぼう | 2013年12月15日 (日) 02時33分

ほんと、そうですよね。
自然の力には勝てないんだって思い知らされますよね。

投稿: アネゴ | 2013年11月 5日 (火) 07時06分

自然の力ってやっぱりすごいですよね。
破壊する力も、癒やしの力も、守ってくれる力も。

投稿: ★スコーピオン★ | 2013年11月 5日 (火) 00時21分

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