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2013年3月17日 (日)

いくぜ、東北。 八甲田の雪道を行く(なめたら、あかん)

八甲田スキー場を出て、103号線の雪道を走る。
雪はけっこう降っていたものの除雪されており、何とか普通に走ることができた。
(これも、青荷温泉の運転手さんが四駆切替に気付いてくれたお蔭!)
途中、チェックインの予定も過ぎそうだし、道も確認しておこうと思い宿に電話。

携帯圏外になる?
「103号線から左右に分れる道が出てきたら右(40号線)を行き、そのままずっと行くと、394号線になり、その後はまた103号線で来てください。あと、40号線辺りになると携帯がつながらなくなるので・・・。」 と言われて、ちょっと焦る。

※写真は翌日のもので、この時はこれより視界不良だった。Img_1385

最初の分岐点
銅像茶屋の辺りで左右に分かれる道があった。(これがどこの分岐だったかは後の確認)状況は吹雪いて辺りが真っ白な上に、看板があったかさえ不明、あっても埋れてる?しかも視界不良で道が分かれているのかさえ、実際は良くわからなかった。

ここ、分かれてるよね? どう? 
じゃぁ、ここ右だよね? と、お互いに確認して右へ。

この時点で走っていた場所は、まさにあの八甲田山の雪中行軍のルートで、
分岐で左へ行くと後藤伍長発見の地がある。(青森市へ通じているが冬季閉鎖?)

今度はY字の分岐点が現れる
40号に入ると雪が多くなり、かなり厳しい雪道へと変わる。
除雪して時間が経っているのか、雪が20センチくらいあるだろうか。
必死で走っていると、今度はY字の分岐点が出てきた。
(後に確認したところでは、多分左は242号の上北鉱山の悪路。右が十和田方面となる分岐だったかと思う。)
宿の人の説明ではその後は真っ直ぐ?という事だと思っていたので、どっちに行ったらいいのか分らない分岐点が見えてきて、パニックに!

分岐のど真ん中に突っ込んでいた車
すると・・・、その分岐点の真ん中に思い切り突っ込んで立ち往生している車があった。
うわぁ・・・と思いつつも、こちらも必死なので左へ行く方の道に停車し宿に電話。
(幸いドコモは圏外になることはなかった。)
しかし、どこの分岐にいるのか説明できなかったために宿の人も答えられず、
とりあえず、どうにもならないし電池残量も大事なので一旦電話を切る。
この時点から雪と道路の状況にも、かなり危機を感じて焦っていた。
どっちに進んだら良いのか、雪はどんどん積もるし、暗くなってくるし。
・・・そうだ、突っ込んでいる人に訊いてみない?と言うと、相方が訊きに行った。

分岐点にこの車が居てくれなかったらどうなっていただろう・・・
蔦温泉は自分たちが行こうとしていた左ではなく、右だと教えてもらった。
(左に行くと、とんでもない所へ行ってしまうぞと言われたらしい。)
ここまでの道中、ほぼ車とすれ違った記憶がないくらい車は走っていなかった。
そんな中で、この分岐点で立ち往生している車と出会わなかったら、
私たちは確実に左側へ行っていて、途中できっと動けなくなっていただろう。 
考えると本当に恐ろしいが、助けがあって本当に運が良かった。

やがて状況は一変していき、ホワイトアウトに近い状態に・・・
また車が突っ込んで立ち往生しているょぉ。。。

雪も風もますます吹雪いて天候悪化の様子を呈してきた。。。
道路も真っ白。 両側も真っ白な高い雪の壁。 おまけに空も雪と一体化。
もぅ、目の前の一面が真っ白で、空間認識ができなくなるのだ。
見えるのは車体のみで、そのすぐ先が全く何も見えない!
真っ暗も怖いが、真っ白がこんなに怖いとは・・・。
(地元の人が言っていた「1メートル先も見えなくなって怖い」と言っていたのはこれか・・・と思い出した。)
(こんな雪道だったので、途中で今度は1台の車が左側の雪の壁に突っ込んでいた。)
私たちも道が把握できないので、真ん中を走っていたり、左の壁にぶち当たりそうになりながら走る中、私は必死に相方の運転をフォローした。
「ひだり寄り過ぎ!みぎに行き過ぎ!このまま真っ直ぐね!」と。今では笑い話。

吹雪を全身に受けながら道を確認!
道が見えないときは、窓を開けて確認した。
それでもわからない時は外に出てみる。
それでもどうしても分らない時は、とりあえず、ゆっくりと走らせつつ私のフォロー。

しかも何故だか?フロントガラスが曇ってしまい、これも私が必死にタオルでフキフキ。
(こんなに曇るなんて、今までの経験でもなかったけどなぁ?・・・と疑問ではあったが、原因は、これまた私も相方も曇り止めのスイッチを知らず、それで余計に曇っていたのだった。 ホント、お恥ずかしい話ですなsweat02
そのせいか?ワイパーやガラスについた雪が氷となって、時々車から降りて雪まみれで凍えそうになりながらフキフキ。(率先してやる。)

蔦温泉旅館へ行くのは・・・無理か・・・?
この状況に頭を過ってきたことは、もしかして今日は蔦温泉旅館には着けないのではないか?ということだった。
このままじゃ、無理かも。。。 雪道で、もしかして車中泊とか・・・。
車中泊だったら、エンジンは? 切ったら暖房なしで寒い。 どれくらい寒くなるのか?
でも、この雪で走り続けても、雪が積もっていつか立ち往生しそうだ。。。
・・・いゃ、、、こんな雪の中で立ち往生は絶対したくない!!
でも、状況はだんだんと暗くなってきて、車もずっと自分達だけだ。
雪と風はすごいし、道路の雪は“吹きだまり”というヤツで、とても厳しくなってきた。 
蔦温泉へ行くのは無理でも、何としてもどこかの宿に行かなければ!

あっ! あそこに灯りがある!!!
時間は17時半を過ぎたくらいだろうか。
一向に着く気配がなく、夜道の吹雪で弱気になって・・・そんな時だった。
真っ暗な道向こうに、灯りを見つけた!
「あっ!あそこに灯りがあるよ! とりあえず、あそこに入ろう!」と言った。

入り口付近には軽トラや除雪車みたいな車が置いてある建物だった。
(駆け込んだこの建物は、後にどんな場所だったかわかるのですが、何とも偶然とはいえ、ここに駆け込んでいたとは・・・!と思うような所だった。)※詳細は後程の記事で。

ここぞと言うときに、また助けられる
相方が道を確認する為に建物へ入って行き、しばらくして戻ってくると、こう言った。
「途中まで先導してくれるって!何か?18時でゲートが閉まるらしいから急いだ方がいいらしいと言ってた。」と話しながら車に乗り込んできた。
が、窓が曇ってほとんど見えない。
相方が先導してくれるおじさんに「窓が曇っていて見えないんです」と言うと、
曇り止めのスイッチに切り替え、暖房を“強”にしてくれて、「5分したら曇りが取れてくるから」と言い、曇りが取れてきたところで先導車の後に付いて走り出した。
「良く見えないのに、この速さでどんどん走っていくなんてすごいね」と話しながら、先ほどの走りとは比べ物にならないほどスムーズに走っていました。

先導はここまで。
どれだけ走っただろう。 
40号線の途中から先導していただき、394号線と103号線になる手前で、
「ここまでね。ここから先はずっと真っ直ぐだけど、カープが多いから注意して」という言葉を残して別れた。
心細かったが、この先は15分くらいだと言う。(おじさんも無事に戻れますように・・・)
でも空が暗くなってきた分、道路と回廊の境が前より見えるようになってきた。
途中、蔦トンネルでは外に出てフロントガラスの雪を取り除いた。
雪にさらされずに雪を落とせたし、何だか気持ちがホッとできたトンネルだった。

あと少し。あと少し!

周りに何もない暗~い山道をずーっと無音で示してきたカーナビ。
やっとカーナビも余裕で見られるようになってきたときの、「まもなく目的地付近です」と聞いたときの喜びったら、ない!蔦温泉旅館の灯りを見た時はホッとした~。
宿に着くと、「無事に付いて良かったです!寒かったでしょう。」と、お出迎え。
時刻は18時過ぎだった。

八甲田スキー場を出発したのは16時頃なので、それから2時間?
私たちには4時間くらい掛かったように感じるほどの長い道のりだった。 

・・・そういえば、映画「八甲田山」でこんなセリフがありました。
「田代まではたった2キロ。 その2キロの道が、、、雪とはいったい何なんだろう。」
そう言いながら方向が把握できなくなり、どこにも辿り着けなくて凍死してしまう。

先月の北海道のホワイトアウトや吹きだまりによる事故も、あと100メートルという場所、しかも勝手知った道で亡くなられてしまうのですから、自然の力というのは本当に恐ろしい。
人間の作ったものなど、暴風、津波、雪崩で瞬時に壊すのだからね。

私たちも幾つかの偶然と助けがなかったら、どうなっていたことか。
八甲田山の雪道、特に40号線は怖いと思いました。
そんな八甲田の道を事故なく、無事に雪道を走り抜けることができたのも、偶然にもいろんな人に助けられたからだと思います。
本当に感謝の気持ち、そして守られているという気がしました。
・・・昨年亡くなった父が守ってくれたのかな? ・・・なんて。

そして今だから思えることですが・・・
どれほど厳しい雪道40号だったか残しておくために、写真を撮っておけば良かったと思ったのですが、やはり余裕のなさを物語るように写真は下記1枚のみ。
※これは16時くらいですが、実際よりかなり暗めに写っていて、この時は雪はそれ程でもなく、先まで見えますが天候は急に変化するんですよね。で、103号線なのできれいに除雪されていますが、40号はこれ程キッチリではありませんでした。
Img_1307

途中からはガラスの曇り止めのために暖房を“強”にしていたが、身体が芯から冷え切っていて、ものすごく寒かった。
宿の方に、食事にされますか? それとも冷えているでしょうから、まずは温泉で温まってからにしますか? と言われて、まずは熱~い温泉へ入りに行くことにした。spa

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コメント

さだぼうさん、こんにちは!
写真をアップにすると、より真っ白の雰囲気がわかりますが、これより見えない世界です。私も今回初めて経験したので、本当に怖かったです。
が・・・、この厳しさゆえの八甲田の冬に、より魅力を感じてしまい、さらに魅了されてしまいました。冬はもちろん、短い夏にも行ってみたくなりました。

投稿: アネゴ | 2013年3月18日 (月) 17時15分

kuwasanさん、こんにちは!
ホワイトアウト、本当に恐ろしいものですねぇ。
実際に経験すると、真っ白というのがどれだけ怖いがわかるし、現地の人でさえ怖いというのだから、自然は恐ろしいです。
でも本当に無事故で辿り着けて良かったですが、必要な時に助けられる場面が3度も重なると、偶然とは思えず、守られている気がしました。

kuwasanさんのコメントで「パートタイム4駈」というのがありましたが、初めて聞いたので調べましたら、なるほど!そういう事なのですね、勉強になりました!
(ちなみに私は20年以上のペーパードライバーですが。)
相方もいろいろ今回は勉強になったと思います。
来年の冬は北海道を候補にしているんですが・・・どうなるか?!

「さてこれからどうなるのか?」と言われると、書く楽しみが増しますね。
ありがとうございます!
飛び込んだ灯りの場所の記事はもう少し先になりますが、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

投稿: アネゴ | 2013年3月18日 (月) 17時08分

ホワイトアウトって本当に怖いですね。千葉に住んでいる自分にとっては、うわーっていう驚きばかりです。写真がまた追体験をさせてくれますね。

投稿: さだぼう | 2013年3月18日 (月) 16時57分

スコーピオンさん、こんにちは(^^)
窓を開けても見えなかったので外に出てみたんですけど、1メートル先が見えないという世界にびっくりしました。 あれは怖かったですね。。。
真っ白な世界を前にして、一瞬、どうしたらいいんだろう・・と立ち尽くしてしまいました。
見えないと進むという行為ってできないもんですね。でも、進まなきゃ立ち往生なので、それが怖くて進みましたが。。。
だから北海道の人が近いから外に出て歩いて行った気持ちがわかるかな。でも、反対方向へ行っていたり、100メートルでさえ辿り着けなかったというのは、雪の恐ろしさですね。

相方曰く「八甲田の雪道はなめたらアカン」でした。
日頃の行いが良かったかはわかりませんが、最初は四駆切替、次がY字分岐で道を聞けたこと、最後は先導してもらうという、助けが必要な時に、タイミング良く助けがあったというのが、なんか、偶然にしては・・・と本気で感じました。
ホント、誰かに守られてるって感じたんですよね。そんな事ってきっとありますよね。
私もそういう不思議なこと、信じる人です。


投稿: アネゴ | 2013年3月18日 (月) 16時52分

無事にたどり着けて良かったですね。北海道生まれの私にはパートタイム4駈のことやウインドガラスの熱線のことなど懐かしく読ませてもらっています。ホワイトアウトは本当に怖いですね。さてこれからどうなるのか?

投稿: kuwasan | 2013年3月18日 (月) 15時38分

やっぱり雪怖い(;_;)★
北海道でのホワイトアウトで命を落とした人達も
怖かったんだろうな…。
お父さんに守られて助かったお嬢さんにも
助けになる人が現れますように。
アネゴさん、日頃の行いがよかったんじゃないですか?
助けになる人が現れる幸運、そうそうないですよ。
あとは…お父様…とか。
そういう不思議?ファンタジー?、あると思ってしまう私。

投稿: ★スコーピオン★ | 2013年3月17日 (日) 23時54分

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