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2012年9月27日 (木)

40代からの息子介護が増えているらしい

少し前に 「TXNザ・ドキュメンタリー いま助けてほしい -息子介護の時代- 」 というのを放送していました。

冒頭からかなり衝撃的な内容に、正直、こんなときに見て重い気分になりましたが、
厳しい介護の実態に、他人事ではないなぁ(独身の弟が要介護になったら? 自分が要介護になったらどうする?!・・・)と、備えのない自分は恐ろしくなりました。

番組は、フリーライター(当時52歳)野田さん親子の介護の様子から始まりました。

●野田さんは75歳でアルツハイマーになった寝たりきの母親(当時81歳)の介護を始めてもう10年。一人で介護をされています。
その介護生活で仕事もほとんど出来ず、母親の年金で生活されているということでした。

とても優しい顔で細かい介護をされている野田さんですが、 かつて「お酒を飲んで介護していたとき、何かの瞬間にイライラしてきて手が1回出たら止まらなくって、母親を平手で叩いて肋骨を折ってしまった」という。
それ以来、一年間禁酒。 今は1日ミニ缶のビール一杯と決めているという。

野田さん: 「でもなぁ、やっぱり、(介護を)やってないもんじゃないと、気持ちはわかんないっていうところが皆あるんだよな。」

そんな野田さんの部屋には一枚の紙が貼ってある。
pencil 「出来ないことは押し付けない! 抱きしめる!」

野田さん: 「開き直らないと息子は介護できないと思うよ。(オムツ交換で)
ん~、・・・・母親の性○を見るのは、ちょっと勇気がいると思うよ。」

・・・・・・・(それは、介護を始めた私には衝撃的な言葉でした。)

野田さんのブログより ~

“ 「もう、ワシを解放してくれえ、ホンマ」 
和ちゃん(母)は泣き始めた。  オレは、発狂しそうになる。”
“ 「自由がもう一度欲しくてしかたがない」 無理を承知で書いている。”

※ 野田さんは「野田明宏ネット」というHPで母親の介護生活を日々公開されています。(野田さんのお母様は番組の収録中に天国へ旅立たれました。)

http://www.noda-akihiro.net/index.html

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● 認知症になった父親を1人で介護する息子さん。(確か50代初めだったかと)

介護に追われ、仕事は辞めざるを得なくなってしまった。
認知症の父親は徘徊したり、家の壁を物で壊したり、息子の腕に噛みついたり。
ちょっと目を離すと、タバコの吸殻を飲み物と間違えて飲もうとする。

毎日大量の洗濯物など、休みなく動き回る日々。
せめて月に1回数日間だけでもショートステイを頼みたいが、「楽な状態の人」しか受け入れてくれないという。(目の離せない人だとその人に1人が付きっ切りで居なければならない為)。

その息子さんが言う。
「サポート態勢がない、今がきつい。いま助けてほしい。
お題目とかきれい事はいいから、いま助けてくれよと。」

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● 脳梗塞で倒れ寝たきりの母親の介護に疲れ、殺めてしまった息子さん。(50代)

その息子さんは、寝たきりの母親を喜ばせるために、壁一面に絵を書いていました。
きれいな色で書かれた花火や富士山、そしてお花畑。
そして、毎日びっしり母親の様子をとても細かくノートに書いていました。
(愛情を持って付きっ切りで介護されていた息子さんの様子がわかります。)

最後は母親の痰を取るために、10分おきに吸引。
昼夜問わず、10分おきの吸引。でないと死んでしまうからだと言う。
「眠い、本当にゆっくり眠りたい。」
当初一年だと言われた介護は丸8年。 そして殺めてしまった息子さん。
しかし、長期に渡る献身的な介護を見ていた近所の人たちが嘆願書を提出。

息子さん: 「絶対早まったことをやったら駄目だ。 一生苦しむよ、本当に苦しいから。
介護をしてるのも苦しいかもしれないけど、それ以上の苦しさになっちゃう。」

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今、介護する人の1/3が息子という時代だそうです。

各家族化が進み働く女性が増えた結果、2010年国民生活基礎調査によると主な介護者(同居)の場合、息子の嫁(16.1%) 男性(31.3%)で、男性の介護が急増しているという。そして介護をしていて最も虐待が多いのは息子が親を見ているケースだという。

■ 介護離職(男性)
年間2万5,600人(06年10月~07年9月) ※ 特に働き盛りの介護離職が増えている。

shadow 私にも、介護は突然やってきた。
どこかで介護の問題はぼんやり頭の隅にあったけど、元気な父の姿には予想外。

75歳の父はバイトを週に4回ほどしながら、ダンスや温泉旅行をエネルギッシュに楽しんでいた。 それも昨年末まで。
なのに、ガンと告知されて抗がん剤治療を2度(2度目はかなりの量を投与)受けたら、
ほどなくして急変・悪化し、入院。

その入院が1ヶ月間になり、その間に10キロも痩せて、体力も落ちて骨と皮。
歩くのも困難になり、余命10月と言われて、現在自宅介護。
今はオムツで、食事以外はほとんど寝たきり状態。
ほんの10ヶ月前までは元気に動きまわっていたのに、要介護2へと生活が激変。

もしも私が結婚していたり、仕事していたら、どうしていただろう。
40代後半で仕事を辞めざるを得ないのは、その後の人生も大きく変わる。
私はまだまだ楽な介護だけど、いろんな現実を知ると、非常に厳しいと感じました。

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コメント

(´・ω・;)アネゴさん…
潰れてない?大丈夫?
お父さんも…
心配。

投稿: ★スコーピオン★ | 2012年10月30日 (火) 01時52分

れしんさん、初めまして。コメントありがとうございます。
私の甲状腺の場合は発見時、すでにリンパ節にシコリがあったので甲状腺は全摘を選択しましたが、今頃・・・「残しておいても良かったかもなぁ」なんて思うときもあります。それはやっぱりホルモン剤を一生飲まないとならないからです。とは言え、亜全摘でもホルモン剤を飲むことになる人もいるということもいるようだったので、結局全摘にしましたが・・、難しい決断ですよね。
でももし迷っているなら(また大変な労力になってしまいますが)まだセカンドオピニオンできますし。

介護については、伯父も、今来てくれているヘルパーさんも、介護保険のなかった時に介護を経験されているので、皆さん「介護保険なんてなかったから、本当に大変だったし良くがんばった」という話を伺いました。

れしんさんの言われるように、「介護者の体力にも限りはあり、精神的な傷はさらに体力を失っていく」という様な事は、親の介護の経験のあるヘルパーさんや看護師さんにも言われましたが、やはりそうなのですね。。。
経験した人でないとわからない、言えない言葉ですね。
ヘルパーさんには「弟さんには最期まで自宅で看取ることは残酷かもしれず、亡くなったら弟さんが支えをなくして一気に精神的に落ちてしまうんんじゃないかと心配」とも言われました。
それと、残った介護者がその後にどうやって回復していくのか?仕事、経済問題、生活の変化、他の家族親類との関係などなど・・・。
今まさに私は、介護しつつその部分の不安でいっぱいなんです。悲しいけど、それを考えないとならないような状況で精神的にいろいろ大変だと感じています。
でも皆同じような問題に向き合わされて、乗り越えてきたんですよね。れしんさんも。

延命治療については「しない」という父の意思があるので、それはしません。
父は自分の姿に「もう死にたい」と言っているので辛いですが、母よりは長生きして人生楽しんだと思えるし、父にもそう思ってもらえると良いんですけど・・・。

コメントでいろんな経験談や言葉をもらうと助けられるし、乗り越え方も準備できるような気がします。れしんさんのお話も聞かせてもらえて、また一つ、私のがんばる力になったように思います。ありがとうございます。
れしんさんも、ご自身の身体のことやお母様に入院を伝えること等大変だと思いますが、無理せず過ごされますように。
手術がんばってくださいね。術後はまた元気な声を聞かせてもらえたら嬉しいです。

投稿: アネゴ | 2012年10月 2日 (火) 02時40分

スコーピオンさん、こんばんは。
ホント、お金、お金と言いたくないけど、実際はお金ばっかり出て行く。。。
在宅でも病院でも施設でも、年金だけじゃぁ絶対無理だと思ったし、父は蓄えがあったので、私たちに迷惑かけてないし、それは本当に有り難いし感謝してるんですよね。
でなかったら、私は失業&出費で、家を売るしかなかったかも。。。そんな現実や人生の進路変更を突きつけられるのが介護か・・・とも思いました。

友人と父の状態を話したときのことですが、彼女は「うちの父親なんて、早く死んでほしいと思うよ。ホント、あの人には母親も私も迷惑ばかり掛けられてきたからさぁ!」と言ってました。その家のことはその家の人にしかわからない事ってありますよね。

介護状態ではなくても、スコーピオンさんは仕事で家を支えてもいるし、お母様の分までがんばっていて偉いと思います。私なんて親に頼ってばかり。。。だから余計に介護をがんばらないといけないんだけど。。。

スコーピオンさんもご自身の身体のことを第一に、がんばり過ぎないように。。。

投稿: アネゴ | 2012年10月 2日 (火) 01時27分

みるくままさん、こんばんは。
みるくままさんの休む間もない日々の様子を伺って、自分がこれだけのことで夢みたり、キツイと思ってるのが恥ずかしくなりました。。。
みるくままさんの仕事や家事に加えての介護、どれほど心身ともに大変だろうと、感じます。
旦那さんのお仕事の状況も考えると、結論を出すのは難しいですよね。。。
それに旦那さんは、みるくままさんの頑張りも限界もきっと感じていても、どうしたら良いのか悩んでいるのでしょうね。。。

介護って・・・、その時にならないと考えなくて・・・でもある日、自分の人生と生活のど真ん中にドーン!と落ちてくるというか・・・。
その時に、今の仕事や生活 or 介護の、どちらを取るか?みたいな選択を迫られ、これまで自分が続けてきた事はもちろん、生活や今後の人生の進路変更を迫られるんですから、簡単じゃないし、難しい問題だと感じました。
それなのに(介護というのは)テレビを観ていて(生活保護もそうだと思いますが)助けを一番必要としている人がサービスを受けられない現実や介護をする人を支える制度が整っていない現実には考えさせられました。

私が簡単に言えることではないのですが、そして負担は減らすことは難しいかもしれませが、みるくままさんご自身の心の状態や身体は何より大事にしてくださいね。
(実は今日、私がいとこ(九州でケアマネしている)に言われた言葉なのですが、「○○ちゃんが倒れたら介護どころじゃなくなってお終い。だから、無理はしないでね、」と。)

投稿: アネゴ | 2012年10月 2日 (火) 00時12分

あねごさん。
甲状腺がんのことからブログを拝見するようになりました。私も伊藤病院で11月に手術する予定です。温存療法も気になり、申込みしている今でもちょっと迷いはありますが、すでに10ミリ以上なのでこのまま切除するとおもいます。
入院生活について参考にさせていただきます。

私は独身で現在は82歳母と同居しています。2年前に父が亡くなり、今年4月に長年住んだ自宅からマンションへ引っ越しした直後に甲状腺乳頭がんが発覚したため混乱しました。実はまだ母には入院することさえ伝えていないのです。病気に関しては心配ないと説明します。12年前に祖母が自宅で亡くなりましたが当時70歳の母がおむつ交換していました。介護保険も整っていない時期だったので母はよくがんばったなと思います。
現在でもやはり異性の親介護はしんどいと思います。「親なんだから面倒みる」という考えはあるのはわかります。でも介護者の体力にも限りはあり、また精神的なキズはさらに体力を失っていくんですよね。介護経験のある母も今でも心のキズを抱えているようです。残った介護者がその後にどうやって回復していくのかということも重要な課題だと思います。仕事・経済問題・生活の変化・他の家族親類との関係など。。考えると目の前が真っ暗に感じますよね。適格なアドバイスができる立場ではありませんが、いずれお父様を見送る覚悟だけは必要だと思います。正念場ということですが何かあった時に延命治療を希望するのか・・は決めておくのが良い。医療者の言うがまま。というのはつらい結果に繋がる可能性大きいように感じます。父の最期の際に強く感じました。

私は「最終的にどうにかなればいい!」と覚悟するようにしてなるべく他の人の苦労話につられないようにしています。

重い内容になってしまいましたね。ごめんなさい。
ご自身を大切にして過ごしていけるように願っています。

投稿: れしん | 2012年9月30日 (日) 16時45分


お金が全てと思いたくないけど
お金がないと、病院利用・介護も出来ない。
そして働いてる場合、休みを貰うのに一苦労…
生きてくのは大変…。
私自身が要介護の立場になったらどうなるんだろう。
家の母親、鬱系で
家でボケーッとしてるかと思えば
カリカリしてたり鬱を理由に我が儘放題、浪費し放題。
私がうまく持ち上げれば
うまくいくんだろうけど
それが出来ない私。
そんな母親の介護を私は出来ないだろうな。
そして私が要介護になった時
母も私の介護を出来ないだろうな。

…なんかうまくまとまらないコメントになってしまった。

投稿: ★スコーピオン★ | 2012年9月27日 (木) 22時52分

すごい現実を突きつけられた感じ・・・

私が現在置かれている立場なんて、まだまだ甘いんだなぁと思いました。

父が亡くなり、現在は認知症の症状もあり、人工関節を入れたため身体障害者となった母の介護と仕事、私の家庭と忙しくしているのですが・・・

実は、母が来年80歳になるのを機会に仕事を辞める予定だったのですが、だんなの給料が先月から月額30%カットになってしまって(もちろん賞与もなしです)、今私が仕事を辞めると住宅ローンの支払いがあるのでかなり厳しくなり・・・

まだ結論を出せずにおります。

だんなは、バテバテの私を見て「もう仕事辞めたら?」とは言うのですが、じゃあどうするかという話になると「なんとかなるさ」的な曖昧な返答で。

週末になると母を病院(認知症外来や循環器内科)に連れて行って、調剤薬局で薬をもらって、母のためのお買い物をしてって動いていると私の休みってないんですよね。
たまには私も何にも気にせず休みたいと思うのですが、難しいのが現実。

介護離職ってかなりあると思いますよ。
介護施設だってすぐには入れませんものね。

「いま助けて欲しい」って言う気持ち、わかります。本当になんとかならないものかしら??

投稿: みるくまま | 2012年9月27日 (木) 22時01分

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